京都のネオ町屋的なデザインを意図したスタイルの西面のデザインです。北面と東面に細い道路があり、道路斜線の関係で二階の屋根庇が張り出せませんでしたので､庇の出が少ない蔵造り風の外観になりました。玄関を覗き込まれないようにのれんを掛けていますが、料理屋と間違って入ってくる人が時々いるそうです。
１階のＬＤ（リビングダイニング）のインテリアです。南側すぐに、3階だての建物が迫っており､普通に建てれば１階ＬＤに陽がさしませんし、採光も難しい状況です。そこでＬＤを２階分の吹抜にし、高い位置に大きい窓を設け､日射と採光を確保することにしました。ですから１５畳のＬＤはまるごと２階分の吹抜になっています。このインテリアの写真は、２階へ行く木製片持ち梁形式の階段と片持ち形式の廊下を､食卓側から眺めたものです。ランプが８個付いた照明器具も、釘無の差し込み構造で､大工さんに作ってもらいました。
左側が１階の間取りです。図の左下が水まわりで、その右に玄関があります。その右に和室の８畳があります。玄関から東に進むと左手に半分独立型の台所、その西にＬＤがあります。ＬＤの南には格子と網戸で囲まれ、近所からの覗き込みを遮蔽する８畳大の戸外室（庭）があります。
２階には洋室の寝室が３部屋設けられています。１～２階の階段の間取りを見ていただければインテリアの写真の様子がご理解いただけるでしょう。