古い住宅(築後30年)の南側に建設された子どもさん夫婦の家(木造2階建て、延床面積40坪)です。古い建物がイギリスのアーツ&クラフツ様式でデザインされているため、新しい家も類似のスタイルで形づくりました。古い家は二階の窓までの壁はレッドウッドの鎧下見板張りで上部はモルタル掻き落とし、新しい家は壁全面をラフタッチのモルタル掻き落としとしています。
似たデザインの2軒が並び建つことにより、落ち着いた街並み景観づくりを目指しました。
1階のLDKのインテリアです。梁型を表し仕上げにしたため、天井を2.7mと高くし、圧迫感を和らげています。白い壁や天井に、白木の丸柱や鴨居を設け、アーツ&クラフツ様式によく見られる洋風の真壁建築風のデザインとしました。
延床面積40坪程度の住宅では4LDKの間取りが普通ですが、この住宅では16条のLDKを確保しながら、5LDKの間取りを実現しています。それは、間取りを見ていただければ一目瞭然です。無駄な廊下スペースがごく少なく、ほとんどの空間を、用途のある部屋の空間に割り当てることができているためです。
高断熱高気密の仕様で、地熱を利用しながら、住宅全体に空気を循環させる設計になっています。そのためLDKの空調機をONにすれば、家中で、夏涼しく冬暖かい暮らしが実現します。