神戸市の西神ニュータウン竹の台に建つ木造2階建ての家です。建て主のご要望により、和風のデザインを採用しました。南の道路際にある4枚扉は、ガレージの入口です。和風らしく屋根勾配は4寸とし、扉や雨戸は、正方形の格子デザインとしています。
玄関へのメインのアプローチは北側の道路からとなっています。東側にゆったりとした通路を取り、4mほど南に入った格子戸のところを右に折れると玄関です。建物の南北の真ん中当たりに玄関をとり近接して階段を設けると、1・2階とも無駄な廊下が減って、部屋の大きさがキッチリと確保できます。合わせて、道路に面した彫りの浅い玄関に較べ、住宅の顔である玄関をすぐには見えないところに配置することにより、風格のあるものにできます。プランタイプは、戸建て住宅の基本である4LDKになっています。
約18畳大のLDKは吹抜になっており、黒く塗られた部分は石油ストーブとダクトをまとめた空気循環型の暖房装置です。この地区は、冬にはかなり温度が下がるので、重武装の暖房仕様になっています。真ん中奥の障子は、寒さを凌ぐための断熱障子です。