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事例紹介

マンション・集合住宅

西神コープタウンB棟(1993)

住都公団のグループ分譲制度を用いたコーポラティブ住宅7棟のコーポラティブ住宅団地の内の1棟です。立地は西神ニュータウンです。神戸や大阪の7つのアトリエ系設計事務所の競作です。竹山清明は、そのうちのB棟を担当しました。

このコーポラティブ住宅団地は、建築学会の霞が関ビル記念賞を受賞しました。

左の写真は南西側からB棟を撮影したものです。

B棟は、縦長の金属格子を基調とした外部デザインを採用しています。また最上階の屋根は様式建築のような屋根型でデザインされています。このようなことから、建物全体は、パリの街区のデザインイメージを持っています。

北東からの外観です。真ん中の柱梁の格子の空間は、階段と屋上庭園です。低い階のご家族は、緑の中を歩きながらお住まいにたどり着けるという仕組みです。右下のギザギザとした平屋の屋根型は、低い家並みを演出しています。

左側の建物本体は、なんとなくヨーロッパ風の集合住宅の趣です。

B棟の中央に位置する吹き抜けの中庭です。ぐるっと取り囲んでいるのは、各住戸へアプローチするための屋外廊下です。

東を向いて撮影した写真ですが、東西の中央に、尖った屋根を持った塔状の象徴的なレリーフ的な形をはめ込んで、中庭の空間を引き締めています。

ある住戸のインテリアです。階高は3mですので天井高は2.8m近くあります。左側の木製の柱のある部分は和室6畳の予備室で、フスマは全引き込みになっていますので、全開するとLDKと一体の大きな空間となります。正面奥は、対面型の開放的な台所です。家族と顔を合わせながら、家事や調理がしやすい空間です。

右の縦長の障子は、断熱障子で、室内気候のコントロールに役立っています。

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